ウェルとばたセミナー&相談会を開催

 一般社団法人・福岡県マンション管理士会は6月1日、北九州市戸畑区のウェルとばたで恒例の無料セミナー&相談会を開きました。山下マンション管理士事務所の山下誠吾代表が講師をつとめ、「マンションの防災・減災~自治会活動を共助の軸に」をテーマに、突発的な災害に対処する心構えや日ごろからの自治会活動における「顔の見える関係づくり」について講演した。

 ウェルとばたセミナー&相談会は原則として偶数月の第一日曜日に開催。マンション管理に関するさまざまなテーマを取り上げ、マンション管理士が講演したり、マンション管理組合の個別の相談に応じている。北九州市との共催事業の一つで、マンション施策を担当する住まい支援室のほか防災担当の危機管理室、自治会活動の活発化などまちづくり担当の地域振興課とも協力している。

 山下代表の防災をテーマとした講演は昨年8月に続き2回目。山下代表は「防災は多岐にわたり、時々話していないと忘れてしまう。突発的な災害が発生した時に、何が頼りになるのか、何が生死を分けるのかを考えたい。日ごろからの備えは多くの項目に及ぶが、基本となるのは人々のコミュニケーションではないか。災害が「発生した際に、何をしたらいいか、日ごろから話し合っていること、顔の見える関係づくりをしていることが必要だ」などと話した。参加者からは「マンション住民のつながりが薄いと感じる。自治会をつくり話し合える関係ができればいいと思う」などの意見が出た。

 セミナー後は、同会のマンション管理士が2組の管理組合役員らの相談に応じた。