2023年10月6日 / 最終更新日時 : 2023年10月6日 代表オヤジ コラム ほんの記憶11:俵屋の不思議①(村松友視、世界文化社) 若いころ、といえば20代だが、いい宿の条件は「安さ」であった。ドライブがてらの旅行が好きで、九州の温泉地等をよく巡った。一度、北九州から箱根まで車で行ったこともあるが、これはさすがに疲れた。宿は雑誌などで安いところを探 […]
2023年9月2日 / 最終更新日時 : 2023年9月2日 代表オヤジ コラム ほんの記憶10:屋根屋(村田喜代子、中公文庫) 楽しい読書だった。村田喜代子の小説を読んだのはこの「屋根屋」が最初である。読了後、飛族、エリザベスの友達、焼野まで等々この作家の作品を矢継ぎ早に読むことになった。そしてどれも面白かった。わたしは面白くない本は途中で、そ […]
2023年8月22日 / 最終更新日時 : 2023年8月22日 代表オヤジ コラム ほんの記憶9:へたも絵のうち(熊谷守一、平凡社) 熊谷守一という人のことは最近知った。何かの本で読んで興味がわき、最初に読んだのがこれだったと思う。その何かの本には彼の言葉として、こう書いてあった。「ここに住むようになったのは、昭和七年で私が五十二歳のときです。それか […]
2023年8月10日 / 最終更新日時 : 2023年8月11日 代表オヤジ コラム ほんの記憶8:朽ちるマンション 老いる住民(朝日新聞取材班) マンション管理適正化法が改正され、同法に基づく管理計画認定制度が昨年度から施行された。私有財産であるところのマンションの管理を行政が評価するという画期的な法律なのだが、マスコミの動きがにぶい。マンション管理の問題は地味 […]
2023年7月24日 / 最終更新日時 : 2023年8月11日 代表オヤジ コラム ほんの記憶7:信長を殺した男(漫画・藤堂裕、原案・明智憲三郎=秋田書店) 戦国時代最大のミステリー「本能寺の変」は、用心深いはずの織田信長が一見したところあまりにもあっけなく明智光秀に殺されたのがわたしもずっと不思議だったのだが、この漫画の原作「本能寺の変431年目の真実」を読んだときは本当 […]
2023年7月10日 / 最終更新日時 : 2023年8月11日 代表オヤジ コラム ほんの記憶6:近藤誠 何度でも言う がんとは決して闘うな!(文藝春秋2014年1月臨時増刊号) 赤鉛筆や蛍光ペンによるアンダーライン、数え切れないほどの付箋が付いている。何度も読んだ。書籍も20冊ほど持っている。といって、わたしはいわゆる“近藤教信者”ではない。わたしががんになったら? 闘うかもしれないし、闘わな […]
2023年7月3日 / 最終更新日時 : 2023年8月11日 代表オヤジ コラム ほんの記憶5:人間臨終図巻(山田風太郎、徳間文庫等) なんだろうか、これは? 読書のすすめでもなくネットで引っかかったわけでもなく、本屋でぶらぶらしておもしろい本はないかと探していた時に見つけた。著者、山田風太郎。子どもの頃、忍者ものを読んだかすかな記憶があるが、それっき […]
2023年6月25日 / 最終更新日時 : 2023年8月11日 代表オヤジ コラム ほんの記憶4:ユダよ、帰れ(奥田知志、新教出版社) 著者の奥田さんは北九州市八幡東区にある東八幡キリスト教会の牧師で、若いころから30年以上にわたりホームレスの人々の生活支援を続けてきた人である。コロナ禍の中で初めてお会いし、その考え方や炊き出し活動等のルポルタージュを […]
2023年6月14日 / 最終更新日時 : 2023年8月11日 代表オヤジ コラム ほんの記憶3:小林秀雄 江藤淳 全対話(中央公論新社)③止 前回の終わりのところで正直に書いたのだが、小林の代表作の一つである「本居宣長」で目立つのは引用の多さである。宣長自身の、あるいは宣長を取り巻く人々の言葉をそのまま書いている。実はわたしは江戸時代の擬古文や和文に手を焼き […]
2023年6月2日 / 最終更新日時 : 2023年8月11日 代表オヤジ コラム ほんの記憶2:小林秀雄 江藤淳 全対話(中央公論新社)② 小林秀雄の「本居宣長」は「新潮」1965年6月号から1976年12月号まで64回にわたり書かれた。実に11年半の長期連載である。書き始めたのは小林63歳のときで、書き上げたのは74歳のときである。ちなみに本居宣長は代表 […]